2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

人生を映す報道写真

凰稀かなめさんの ロバート・キャパ 魂の記録冒頭に結末の場面を見せておく演出ですが、実際のエンディングは結末に至る前で終わっていました。こういう演出もあるという、いなし技を食らった感じです。かと思えば、ガチガチのベタな演出もありました。キャ…

伊織直加さんのエクボの窪みで見えたもの

伊織直加さんの Endless Love初風緑さんの2作品がステキでしたので、期待値は高かったのであります。しかし、近頃はタカラヅカさんもそんな私を嘲笑うかの如く、肩透かしを食らわしてきます。意地の悪いタカラヅカさんであります。英国植民地支配からの解放…

砂塵舞う さすらいの果てに 対決

壮一帆さん 音月桂さんの さすらいの果てに壮一帆さんと音月桂さんの主演対決であります。両ジェンヌさん共に、私は大好きなのであります。この好きには多少ニュアンスの違いがあります。壮一帆さんの場合は、男役のカッコ良さ一発で平伏してしまうような"好…

月船さららさんはステキでしたが…

月船さららさんの 春ふたたび待望の月船さららさんの主演作ですが、ほとんど着ぐるみといっていい衣装に動き無し。型にハマったような台詞に顔芸だけでは、いささかガッカリです。長々とした状況説明を登場人物の台詞にブチ込み、それがあからさまに見え透い…

ヘタれ視聴者、数見りゃ当たる

朝海ひかるさんの あの日みた夢に最近、タカラヅカさんの中の作家さんをクサしてばかりだったのですが、これは違いました。恋のライバル(スティーブ)、親分の跡目争いのライバル(ロッキー)と主人公(マイケル)との関係性が分かりやすく描かれているのが、大変…

トップ娘役さんの主演作にしては微妙

愛希れいかさんの 愛聖女タカラヅカさんの青春グラフィティものは、主人公がミスコンみたいなのにチャレンジするというのが、お約束になっているのでしょうか。よく見るような気がします。そのミスコンにライバルとして登場するキャラも、昭和時代の古い人間…

シュールなムードは苦手ぢゃ

蘭寿とむさんの スカウトこれはタカラヅカさんの、表現主義的作品ということなのでしょうか。シュールっぽいような雰囲気ではあります。まさかの夢オチ?ではないと匂わしてはいるものの、「スカウトでした」にはズッコケてしまいました。やっつけ感モロ出し…

紫峰七海さんの一声

朝夏まなとさんの バンドネオンこれはナイです。アレもコレもとイロイロ詰め込み過ぎて焦点がボケ、全体もボケボケになってしまった例でしょう。まずタイトルが分かりません。上海と楽器をかけているのでしょうか。何を言いたいのか、サッパリであります。タ…

水夏希さんのロミオは美しいのだけれど……

水夏希さんの ロミオとジュリエット以前、宮沢賢治の"銀河鉄道の夜"が苦手と書きましたが、"ロミオとジュリエット"は苦手を通り越しキライなレベルです。キライな"ロミオとジュリエット"の主演が大好きな水夏希さんとは、私の精神は好きとキライに泣き別れ、…

妄想ギャツビー

瀬奈じゅんさんの グレート・ギャツビー原作も知らず初見です。話が面白いのでジェンヌさんが躍動し、視聴する方も画面に引き込まれるようです。見ているときは、話の展開を追いかけてしまって細部にまでは注意が及ばず、見終えてから分かったことがあるので…

パリは凪いでいるか

凪七瑠海さんの Je Chante主人公と相手の娘役さんが出会い、紆余曲折の末二人の仲は引き裂かれて第一幕終了。なんだかんだで再び二人揃うも、悲劇的結末でジ・エンドというタカラヅカさん王道の構成です。「止まない雨は無い」「雨宿り」といった台詞を伏線…

探偵小説好きはタップダンサーを目指す

蘭寿とむさんの NEVER SLEEP殺人の被害者が幽霊となって、現実の捜査陣に協力するというのは、幽霊刑事にもありました。幽霊刑事は面白かったのですが、NEVER SLEEP はミステリーなのかサスペンスなのか、そのどちらでもないのか、分からない印象です。タカ…

アンナ・カレーニナの法則発動

夢乃聖夏さんの アンナ・カレーニナ小説や漫画等、原作は面白いのに生身の人間が演じるとツマラナイ、なんてことが結構あったりします。文芸作品の場合は、心理描写が作者の腕の見せ所だったりするので、映像や舞台で、複雑怪奇に絡まった深層心理の葛藤を表…

十二夜は出湯気分で極楽なのだ

大和悠河さんの 十二夜シェイクスピアというと、ハードルが高いという気がして、スルーしとこかという気になったりするのです。しかし、見始めてみると面白くて、気が付くと食い入るように入り込んでいました。面白い話は支持を集め再演を重ね、スタンダード…

黄色い薔薇は涙の香り

椿火呂花さんの エイジ・オブ・イノセンサス冒頭にエンディングを持ってきて、何故こうなったかを見せていく演出です。結末が衝撃的であれば、のっけから一気に食い付いてしまうのですが、エイジ~では、何の変哲もないラブストーリーを予感させ、途中でのギ…

ヤンミキが相手じゃ仕方ないよね

柚香光さんの メランコリック・ジゴロメランコリック・ジゴロ は、安寿ミラさん版の動画を見ていました。ですから、どうしても色メガネで見てしまうのです。安寿ミラさん版は、やはり真矢みきさんの存在の大きさが目に付くので、柚香光さん版は見劣りしてる…

絶対歌姫 峰丘奈知さんの一閃

スカイステージ、11月の番組表がアップされたのであります。私的大好評企画、バウ公演特集の第2弾が目玉であります。迷い込んだら抜けられない、スカステ迷宮の蟻地獄であります。平みちさんの イブにスローダンスを涙が流れる程憎たらしいコンテンツであり…

天海祐希さんでも警戒アラート?

天海祐希さんの 高照す日の皇子バウ公演特集では初風緑さんの二作品が素晴らしかったので、他の作品も期待出来るのでは、という甘い考えは正直持っておりませんでした。タカラヅカさんは、肩すかしを喰らわす気満々ではなかろうか?そんな疑念を拭い去ること…

楽しくなければ意味がない

久世星佳さんの 銀ちゃんの恋銀ちゃんとヤス、出会いの回想シーン。 (ヤ)舞台俳優やってます(銀)で、何やってんだよ(ヤ)新劇です。チェーホフとか……(銀)あぁそうか、いけねぇよ暗くて…(中略)… やっぱり一般大衆にウケねぇと意味ねぇんだよ こんなやり取りが…

全世代を通じて最強のトップスター

麻実れいさんの クレージーなそよ風スカイステージで麻実れいさんを丸ごと視聴出来るとは、望外の喜びです。今月の大本命来た、みたいな感じです。そんな麻実れいさんですが、かなり昭和のニオイがキツイ髪型やメイクでした。やはり時代は流れているのです。…

ズッコケの謎解きでドヤ顔されても……

ホップスコッチ音月桂さんと壮一帆さんの名前に反応して、見てしまいました。それに白羽ゆりさんも出演されてますから、可愛さ美しさは強力です。サブタイトルの「石けり」に一瞬、フリオ・コルタサルの小説をタカラヅカ化するという暴挙に出たか?となった…

初々しい風が舞う バウ公演

初風緑さんの 君に恋してラビリンス!前回見た初風緑さんの「から騒ぎ」から遡ること2年、花組さん時代の作品で、伊織直加さんとのダブル主演です。初風緑さんと伊織直加さんのタッグチームもかなり強烈で、タカラヅカさん世界のブリティッシュ・ブルドッグ…

桜木みなとさんの魅力百裂拳

桜木みなとさんの カルト・ワイン 特別放送版桜木みなとさんは好きなジェンヌさんなので、楽しみにしていました。以前桜木みなとさん主演の「パーシャルタイムトラベル」を視聴しましたが、パーシャル~は物語自体が残念なものだったので、桜木みなとさんに…

ステキなから騒ぎ

初風緑さんの から騒ぎ以前見ていた、縣千さんの Sweet Little Rock 'n' Roll の既視感があったのも当然のことで、原作が同じとは知らず、浅学を晒す結果となり汗顔の至りであります。初風緑さんブラボー、これが素直な感想です。初風緑さんは存じてはいたの…

調香師、革命渦に巻き込まれ

紅ゆずるさんの ジャン・ルイ・ファージョン法廷から幕が開き、被告の述懐に沿って物語が動き出すというのは、エリザベート以来、パターン化されているのでしょうか。どうでもいいことですが。宮廷から見たフランス革命がベルばらなら、これは香水商という一…

人生の鉄道はノンストップ

夢輝のあさんの イーハトーヴ 夢宮沢賢治は少し苦手なので、タカラヅカさんの宮沢賢治はどうだろうかと思ったのですが、やはり少し苦手なままでした。Earth,Wind & Fire な旋律にのせた歌とダンスは良いとして、宮沢賢治伝のようなお話しも良いとして、やは…

柚香光さんはオールマイティか?

柚香光さんの ノクターン面白くて最後まで見入ってしまったのでした。近頃はツマラナイと思えば、堪え性無く即刻タップし終了みたいなことが結構あるのです。しかし、「ノクターン」は面白く視聴いたしました。やはりストーリー自体が面白いし、何といっても…

忘れじの昭和

峰さを理さんの 忘れじの歌お目当ての番組です。'82年の作品です。40年も前の大昔、昭和の時代です。俺たちの時代です。冒頭、例によってグチグチした恋愛物かいッ、と思ったのですが、気が付いてみたらグイグイ引き込まれていったのです。峰さを理さんと、…

爺は這う這うの体で逃げる

真野すがたさんの 蒼い口づけ怪物ドラキュラ伯爵もタカラヅカさんの手にかかると、トホホなキャラになってしまうのです。永遠の命で120年振りに甦ってみたら、テーマパークのキャラ扱いとは無念でありましょう。真野すがたさんの歌唱は、完全に女性の歌声で…

高貴な夜鷹と女目明し

剣幸さんの 恋と十手と千両箱トップ時代の愛華みれさんを視聴出来たので、スカイステージ加入の目的は達してしまったのですが、10月も継続しております。それは見逃したくない番組がいくつかあり、この「恋と十手と千両箱」はその一つなのです。剣幸さんのバ…