カルメン'77から45年

姿月あさとさんの 激情
和央ようかさんがカッコ良いです。
姿月あさとさんはバツグンの歌唱力で存在感をバクハツさせますが、和央ようかさんは男役としての立ち姿だけで姿月あさとさんをも、飲み込んでしまうかのような勢いでありました。
可憐なイメージの花總まりさんですが、流石にプロの女優さんは違います、蓮っ葉なカルメンを演じきっておりました。
しかし、タカラヅカさんでカルメンってどうよ、なギモンは引っ掛ってくるのです。
個人的には状況説明の狂言回しと台詞は廃して暗示に止め、全編ショー化してしまった方がタカラヅカさんらしくて良かったのでは、と思ったりするわけです。
高齢者の爺は辛気臭いのはどうもね、なのであります。辛気臭いのはこれまでの長い人生で、散々味わい尽くしてきた感があるので、せめてタカラヅカさんだけは、現実逃避の夢を見させてよ、なのであります。
以上、爺の戯言でありました。

スカステが余生の友