ヒロインに裏切られる怪人の悲哀

蘭寿とむさんの ファントム
オペラ座の怪人」の映画版は、随分昔に観ていたのです。その時の印象は、正直、あまり良くはなかったのです。やたら長いし、陰鬱で辛気臭いのが苦手でした。
しかし、蘭寿とむさんのファントムは面白くて、見入ってしまいました。蘭寿とむさんは、ダンスもとても見栄えがしてカッコ良いです。
カッコ良いといえば、壮一帆さんはシブくてカッコ良い。終盤、銀橋で蘭寿とむさんと父息子の絡みは涙を誘いました。
タカラヅカさんのファントムは、和央ようかさん版、春野寿美礼さん版に続いて蘭寿とむさん版が再再演だったらしいのですが、トップスターさんの適性を見極めたタカラヅカさんの好采配であったことが伺われます。
タカラヅカさんが取り上げる海外ミュージカル物は、いい意味で作品が枯れていて、ハズレなしという感じです。

スカステが余生の友