大浦みずきさんの曲芸

大浦みずきさんの ザ・ゲーム
大浦みずきさんが関テレの資料室で、懐かしのビデオを見ながらご自身の解説をなさるという後半が、最大の見所でした。
「ジュテーム」から、大浦みずきさんが仰る通称「凧上げ」の場面。リストの「愛の夢」を歌い、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」にのせて若葉ひろみさんと美しく舞う場面は、まさに「愛の夢」そのもの、珠玉の美しさです。
「メモワール・ド・パリ」から、「モンマルトルのカフェ」。この場面、私は大好きで何回も繰り返し見ました。大浦さんの相手役は、真桐彩さんで、上から目線という雰囲気を出していました。
東京では相手役が瀬川佳英さんに変わり、瀬川さんは戸惑いながらも大浦さんに惹かれていく、淡く儚い雰囲気を醸し出していました。
どちらも大変魅力的です。
「泥棒紳士」では、マイクを付け忘れた大浦さんに、下級生が違和感なくさりげなくマイクを渡す、というハプニング場面が紹介されました。
大浦さんがひびき美都さんとダンスをしながら、後ろ手にバトンを受け取るように、マイクを受け取っているのです。この時、大浦さんはキャルさんを見詰めたままです。
予期せぬハプニングに、機転を利かせた咄嗟の判断と行動、誤魔化しのテクニック。
恐ろし過ぎるタカラヅカさんの舞台裏を垣間見たようで、興味の尽きない番組でございました。

スカステが余生の友