うたかたのエリザベート

姿月あさとさんの エリザベート
以前、アマプラで視聴したときは、ストーリーを追うのが精一杯で、とても映像どころではありませんでした。
今回は、実相寺昭雄の映像ということを意識しての視聴になりました。
タカラヅカさんの舞台が撮影の対象では、実相寺アングルは無理のようでした。
それでも背後のセットに映る影や鏡の中の人物にフォーカスしたり、顔のアップがあったりとか、それらしさの断片はあったようでした。しかし、全体を見ると、実相寺昭雄である理由はなかったような気がします。
無観客の舞台上で、撮影隊が縦横無尽に動き回ることが許される条件であれば、実相寺昭雄の手によるタカラヅカさんの世界が堪能出来たかもしれません。
しかし、今となっては幻と消えてしまいました。
シン・エリザベート、シン・ベルサイユのばら、そんな妄想は、うたかたの夢でありました。

スカステが余生の友