アンナ・カレーニナの法則発動

夢乃聖夏さんの アンナ・カレーニナ
小説や漫画等、原作は面白いのに生身の人間が演じるとツマラナイ、なんてことが結構あったりします。
文芸作品の場合は、心理描写が作者の腕の見せ所だったりするので、映像や舞台で、複雑怪奇に絡まった深層心理の葛藤を表現するのは、かなり難しいのでしょう。
長編の文学であれば、舞台化は尺的にも無理を強いられます。アチコチ削ぎ落として話の辻褄合わせになれば、「サンマは目黒に限る」になりかねません。
タカラヅカさんが「アンナ・カレーニナ」に挑むのはちょっとね、と思うのは当然であります。
タカラヅカさんが擁する演出家陣の中でも、センスの塊と思われる先生をもってしても、手に余ったものと思われます。
かなり頑張って奮闘されていたのは、伺い知ることは出来たのです。
しかし、敵も然るもの、そうは容易く軍門に下るはずもありません。
奮闘むなしく残念な結果でありました。
最後に一言、天寿光希さんは可愛い。

スカステが余生の友