月船さららさんはステキでしたが…

月船さららさんの 春ふたたび
待望の月船さららさんの主演作ですが、ほとんど着ぐるみといっていい衣装に動き無し。型にハマったような台詞に顔芸だけでは、いささかガッカリです。
長々とした状況説明を登場人物の台詞にブチ込み、それがあからさまに見え透いているので、シラけます。
主題となる母と子の情愛物語も、例外なく誰もが抱く共通認識です。それは絶対安全な地点からの砲撃だと、揶揄したくなります。
おーい春風さん を視聴した時も思ったのですが、このような牧歌的というか日本昔話風なものは、健全な青少年育成の為の場で、教育的な寓話の類として上演すればいいでしょう。
没個性を強いられるような演目で、ジェンヌさんの役替わり公演とは、訳分かりません。
月船さららさんということで勝手に期待値をマックスまで高めてしまったので、肩透かしを食らったダメージは殊の外デカかったのです。

スカステが余生の友