月城かなとさんの 銀二貫
原作の小説とドラマも存じていなかったので、月城かなとさん版の「銀二貫」が初めてでありました。
下手な関西弁で恐縮ですが、ええ話やないかい、であります。
芸人さんが良く「掴みはOK」と言いますが、出だしが肝心、スタート決まれば全て良し、ということなのでしょう。
この舞台の出だしは、武士の仇討ちを商人が商談して買い受けるというもので、いきなり突飛な展開に驚きつつ、舞台に心が持っていかれるのであります。
タカラヅカさんの作家さんのオリジナル作品には、この「掴みはOK」というインパクトが足りないので、舞台の世界に入り込めずに戸惑ってしまうことが多い気がします。
タカラヅカさんの中の作家さん、頑張ってください。
物語の面白さは原作の功績なので触れません。
私は、やはりというか当然というか、月城かなとさんの演技が素晴らしかったと思います。松吉の心の動きを繊細に表現しておりました。
月城さん以外では、専科の英真なおきさんが、また下手な関西弁で恐縮ですが、ええ味出してまんな、であります。
このような作品に出会えて、スカイステージを視聴していて良かったと思うのでした。
スカステが余生の友
