平安の超人はひっそり生きる

真飛聖さんの 花のいそぎ
平安朝の世界でありながら、超能力者っぽい主人公であったり、軽薄っぽい台詞や動きが衣装とアンバランスで、そこが狙いなのか寧ろ良かったりします。
しかし、真飛聖さんのキャラ設定がちょっとね、なのであります。人に知られてはならない血統の秘密を守るため、凡庸で平均的、没個性に徹しカメレオンの如く周囲に同化し、息を潜めて棲息しなければならない身の上なわけです。
感情の起伏が少ない登場人物に、視聴者は心動かされ難いのであります。
逆に弾けたキャラの柚希礼音さんに注目してしまい、柚希礼音さんが主役?みたいに見てしまいます。
真飛聖さんはキャラ設定で損な役回りを強いられているわけです。天下のトップスターさんに、それはないでしょ、であります。
平安時代の超能力者キャラなど、面白くなりそうな予感満載で、目の付けどころがイイねと思ったのですが、意外にそれ程でもありませんでした。
愛する人を見殺しにするような結末も、何だかなぁ、であります。

スカステが余生の友