ロシア文学だって恐ろしやじゃない

水夏希さんの カラマーゾフの兄弟
底本となった亀山郁夫翻訳版は、読みやすいというのが触れ込みだったはずですが、活字と行間が大きくなり、ページ数が増えて冊数も増えてボリューム増えて威圧感も増えて、ドストエフスキーを読もうという気力が読む前から萎えてしまった記憶があります。
意を決して読み始めても、ロシア文学にありがちな壁にブチ当たってしまいます。人物の名前が長ったらしくて、馴染みがなくて、似通ってるのがあって紛らわしかったり、更に愛称で呼ばれてたりすると鹿爪らしいのがいきなりペットみたいな可愛い名前になったりして、もう何だかワケワカメであります。
低学歴低能低IQ低身長低賃金低所得の私が到底敵う相手ではなく、読書は早々に諦めて水夏希さんのタカラヅカさんに身をユダネルべきであったと、今更ながら後悔している次第であります。
水夏希さんと白羽ゆりさんのコンビは美しく、沙央くらまさんは可愛いのでドストエフスキー世界への取っつきにくさが随分と緩和されるので、大変ありがたいわけです。
分かってしまえば話が面白いのは当然でありまして、プーチンは恐ろしいけどドストエフスキーさんは怖くないと思うわけです。
しかし、原作に再び挑んでみようなどとは全く思うわけないスというのも、ドストエフスキーならではなのです。

スカステが余生の友