ゼンダマンかアクダマンか

望海風斗さんの ドン・ジュアン
女にダラしない主人公を望海風斗さんは、やけに大仰に演じておりまして、ちょっとオーバーね、と思っていたのです。
しかし、シンの愛に目覚め手のひらを返したように善悪が入れ替り、その対比として殊更に悪党の部分を強調していたのだ、と合点がいきました。
悪から善への流れは手塚治虫の「火の鳥 鳳凰編」の我王を思い起こさせます。手塚治虫が「ドン・ジュアン」から影響を受けたのかもしれませんが。
個人的には出演のジェンヌさんに何の思い入れもありませんが、かなり舞台に引き付けられたのは物語の力でありましょう。

スカステが余生の友