儚くも美しい精神の崩壊

タカラヅカさんの中の作家さんで先生とお呼びしたい先生は、植田景子先生だけであります。他の作家さんは敬称略です。そんな植田景子先生の「THE LAST PARTY」は、紫城るいさんの為に書かれた作品であると勝手に思っております。贅沢三昧のセレブ感を得意満面にヒケラカす某国際政治学者さんのような絶頂から、次第に精神が破綻していく狂気のゼルダ役は、まさに紫城るいさんにピタリとハマるのです。大空祐飛さん版と大和悠河さん版の二つのバージョンの紫城るいさん版ゼルダを楽しめるとは、何と幸せなことでしょう。植田景子先生の素晴らしい作品に紫城るいさんのツープラトンとは、昼間からシャンパングラスを傾けながら「幸せ過ぎる」と宣わりたくなるくらい有頂天な心境であります。ステキに美しい紫城るいさん版ゼルダですが、現役ジェンヌさんで紫城るいさんの牙城に肉薄できるのは、ただ一人、朝美絢さんしかいないでしょう。