和製洋楽の濃ゆ過ぎる5選

してぃぽっぷなるものがあって、そのマニアが日本人以外に結構いるとか。好事家はどこにでもいるものです。そのしてぃぽっぷなるものの源流を辿ってみると、原液ともいうべき、そのままでは濃ゆ過ぎて、何倍かあるいは十何倍希釈しなければ、余程のスキモノ以外はトテモ聴けないという作品群があるのです。その中から選びに選んで5つの作品を挙げていくことにしましょう。先ず①大滝詠一/ナイアガラ・ムーン。②細野晴臣/泰安洋行。➂吉田美奈子/フラッパー。④鈴木慶一ムーンライダーズ/火の玉ボーイ。⑤あがた森魚/日本少年。この5作品以外にも、例えばはっぴいえんどのゆでめん。サディスティック・ミカ・バンドの黒船。シュガー・ベイブ矢野顕子のジャパニーズ・ガール。久保田真琴夕焼け楽団のディキシー・フィーバー。南佳孝の摩天楼のヒロイン、、、などなど。もうやたらめったら濃ゆ過ぎる作品が70年代に集中しておりまして、いい加減疲れ切ってしまい、ちょっと肩の力抜いて手抜いてサラッといきましょうってな具合で出来たのが、80年代の所謂してぃぽっぷなるものだったのでしょう。私としては濃ゆいのが好物でして、70年代の変体的作品群を今日でもツイ聴きたいと思ってしまうのです。先に挙げた5選の個々の作品については、気が向けば縷々語ってゆくことにしましょう。