V3から来た男はジャズドラマー

美空ひばり主演映画の視聴が続きましたが、三人娘のひとり雪村いづみ主演映画「乾杯!女学生」(1954年)がアップされておりましたので視聴しました。当時、雪村いづみは17歳。17歳にしてこの芸達者ぶりはドウダ!とドヤ顔されたら、参りましたと言うしかありません。和の美空ひばり、洋の雪村いづみといったところでしょうか。ジャズポップス系を歌ったら、雪村いづみに勝る者はいないでしょう。この映画は雪村いづみ以外にも、私にとっての見どころがございました。数学の教師役で中山昭二が出演しておりました。ウルトラセブンのキリヤマ隊長です。そして更に驚くじゃありませんか。ジャズバンドのドラマーで出演していたのは南廣であります。ウルトラセブンで「V3から来た男」などに出演していたクラタ隊長であります。モノホンのドラマーとしてソニー・ペインよろしくスティックをクルクルさせながら、ド派手にスウィングしておりました。キリヤマ隊長とクラタ隊長の熱き男の邂逅が、この映画でなされていたとはね、であります。ついでながら申しておきますと、南廣とリズム隊を組んでおりましたのが、ピアノの中村八大。後の大作曲家先生であります。ベースは渡辺晋で後にナベプロを興してTV界、芸能界、歌謡界を牛耳っていく人であります。コワイおばさんを演じたら天下一品の沢村貞子も、そのコワさを存分に発揮しており、ニンマリであります。私にとっては、興味の尽きない映画でありました。