スカステで「Golden Dead Schiele(’24年月組・バウ)」を視聴しました。まず、エゴン・シーレの生涯に、誰が共感出来るのかって話です。芸術家の特異な気性や個性なんか、知ったことか、であります。宝塚歌劇団で上演するにしては、題材がマニアック過ぎて、多数の人には届き難いわけです。題材を見極める選球眼も、演出家を批評する上で重要な要因であります。となると演出の熊倉飛鳥のセンスってどうよ、という疑念を持たざるを得ないわけです。画家の世界を描いた作品ですから、表現主義的手法を舞台上に持ち込みたかったのでしょうが、その効果はカラ回りしているだけのようでした。ゴクローさんでした、であります。ゴクローさんと言えば、凪七瑠海さんであります。39ステップスを視聴した際、この方の主演作は、視聴するのキッツイと思っていたので、在籍年数を思えば退団は遅過ぎるくらいであります。水美舞斗さんや瀬央ゆりあさんも、なる早で自身の進むべき道を見付けて欲しいものです。