ワケあり少女の冒険譚

2007年の米国映画「ザ・シューター」を視聴。ウェズリー・スナイプス主演のCIA工作員ものは、同ソニー・ピクチャーズさんで別物を視聴しており、「ザ・シューター」で2本目であります。前回は、主人公のCIA工作員が超人過ぎちゃって、それが仇になってウソが見え透くようでシラケてしまったのでした。今回は主人公がやたら傷付いてしまい、傷付く毎に、或いは窮地に陥る毎に、ワケあり少女が救いの手を差しのべるのであります。そうしたCIAのスナイパーとワケあり少女の冒険譚が物語の中心に流れていて、やがて、それが不思議な友情へと発展していくわけです。ありがちで陳腐な話のようでありますが、ワケあり少女役のイライザ・ベネットという女優さんの演技が秀逸で、思わずホロっとなってしまうわけです。冷血なスナイパーにワケあり少女を絡めて、物語に深みとヒューマンな温もりを加味した製作者の思惑に、まんまとヤラレてしまった格好です。この物語をタカラヅカさんで上演するとしたら、ワケあり少女の役は山吹ひばりさんで決まりであり、CIA工作員役は亜音有星さんしかいないでしょう。何でもカンでも亜音有星さんになってしまいますが、今の一番推しは亜音有星さんなので、許して頂きたいわけです。