プレシディオで「ブラックバード 家族が家族であるうちに 」(2019年 英米)を視聴。安楽死を決意した重篤な病に苦しむ母親の元に、疎遠状態になった子供達や、ナゾな感じの女性等が集まり、母親を囲んで最後の晩餐が開かれるというお話しであります。母親の死を前に、心まで疎遠になった姉妹のワダカマリが、解消していくという心暖まるヒューマンな物語かと思うわけです。しかし、そう簡単な話ではツマランわけで、そこから一捻りあり、波乱の展開から思わぬ騒ぎが勃発するわけです。人里離れた豪勢な住宅等、セレブな雰囲気は良いのですが、私としては"は?"となってしまう場面があったり、如何にも"作った感"が見え透く脚本や演出が、どうにかならなかったのか、と疑問に思ったりしたのでありました。それに何とか賞受賞の女優さんの演技も、何処の何とか賞デスカ?と言いたくなってしまう程の凡庸さでありました。生と死のハザマで葛藤する人間の尊厳を問う物語でしたが、私としては良作とは言いかねるデキの映画でありました。このような映画では、亜音有星さんのような大スターさんには畏れ多過ぎて、お役はナシヨ!となってしまい、毎度マイドまいどの結論にはならなかったのであります。