先の総選挙で棚ボタな感じで議席数を伸ばした国民民主が、下克上的に政界の主導権を握ってしまいました。タマ木代表は、早速駐日米大使のナントカいう人と会談するようであります。この突然の上昇ぶりは、何処かのプロ野球球団のようであります。国民民主は数だけ見れば、中堅よりやや下の存在であります。しかし、与党が過半数を割り込んでしまうと、俄然キャスティングボートを握ってしまったわけです。それは、数の論理の矛盾、民主主義の盲点と言えるでしょう。そもそも国民民主の予想外の躍進は、自民内での権力闘争に端を発する自爆的行為から転げ落ちてきた岩盤保守層の票の受け皿になったからであります。岸破のような財務リベラル勢力は、高市をはじめとする自民内の保守勢力の掃討を画策したわけですが、その為自民支持の岩盤保守層がゴソッと剥がれて国民民主等に流れたわけです。こうなったからには自民にすれば政権を維持するため、国民民主を取り込まなければならないわけです。しかし、その国民民主の掲げた公約が、103万円の壁を大幅に引き上げる等の減税政策だったため、岸破や財務官僚にしてみれば、保守派を叩いたら別の穴から保守が顔を出したという、モグラ叩き状態になってしまったわけです。肉を切らせて骨を断つつもりが、自分等が思わぬ出血多量のショック状態に陥り、エラい事やで、といったところでしょう。リベラル政党と化した自民は、保守勢力が抜け落ち、与党にとどまったとしても、過半数を保てず、連立相手を求めて永田町を漂流することになるでしょう。漂流といえば「漂流教室」の梅図かずお先生が、ご逝去されました。昨日のクインシー・ジョーンズに続き、人類はまた偉大な才能を失ってしまいました。慎んでご冥福をお祈り致します。