やはり藤本有紀先生は上手い、泣かせる、エエ話やないかい、であります。「カムカムエヴリバディ」の第3週目、11話~15話を見ての感想であります。戦争がもたらした庶民への影響、その悲喜交々が、じんわりと胸に迫り来るわけです。藤本ユキティ先生は戦争のこと知らんだろうに、でも上手い。"講釈師見てきたような嘘を言い"と言いますが、藤本ユキティ先生も上手過ぎちゃって嘘つきっ、であります。脚本家・藤本ユキティ先生の魔法のような筆の冴えに比べ、昭和時代のホームドラマ「ありがとう」第2シリーズの脚本家・平岩弓枝先生の筆は、錆ついてしまったかのようであります。前シリーズが当たったので、二匹目の泥鰌編を名物Pから懇願され、気乗りしないが仕方無くイヤイヤ書いたとしか思えません。前シリーズが素晴らしかっただけに、蝉の脱け殻状態の「ありがとう」第2シリーズは残念であります。