主人公の思惑とすれ違う面白さ

お芝居はストーリーが面白くなくてはね、と再認識した次第です。瀬央ゆりあさんの「ザ・ジェントル・ライアー」です。人の機微に触れるような主題は、結構好みであります。ですが、何か物足りない。その物足りなさは、配役からくるものだと思ったのですが、後追いでググってみると、致し方の無い理由があったようです。ですから申しません。さらに物足りなさを述べれば、心理戦を動的に演出するようなデフォルメがなく、こぢんまりとまとまっちゃったかな、であります。コメディではあっても、人間の内面をえぐるような物語ですから、そこを強調していただければもっと良かったのに、と思ったのでした。