希望の超星、再起動なるか

宙組さん再開とのことで、大劇場、日比谷共にチケット即完売でしょう。出演メンバーも発表され、亜音有星さんの名もあるとネットニュースで伝えておりました。本当かな?という疑念が拭い切れないのは、上演の当日ドタキャンが普通に起きてしまう宝塚歌劇団ですから、当然のことといえるでしょう。亜音有星さんの復帰が本当であれば、朗報といえます。亜音有星さんが舞台に立ち続ければ、その存在はドンドン大きくなり、やがて宝塚歌劇団を背負って立つひとです。しかし、亜音有星さんはモンダイの103期生であり、宙組では同期生がゼロになってしまいました。亜音有星さんの行く末を考えれば、組替えで心機一転した方がいいでしょう。もしかすると亜音有星さん含めた宙組の下級生と歌劇団上層部との間で、宙組公演再開に向けた何らかの密約があったのではないでしょうか。下衆の勘繰りではありますが、そうでなければ現体制の宙組で、亜音有星さんやその他の下級生全員参加とは信じられないわけです。などと余計な考えを巡らせてしまうのは、宝塚歌劇団を襲ったハレーションを鎮静化できるのは、亜音有星さんしかいない、と思っているからなのかもしれません。

火縄燻るバスティーユ

21日放送の「宝塚カフェブレイク」が神回だったというのは、暁千星さんが出演されていたというだけの理由でありました。暁千星さんのことが好き過ぎるので、当然のことであります。そのカフェブレイクで、暁千星さんは「1789-バスティーユの恋人たち」という作品にかなりの思い入れがおありになるということが分かりました。そういや、1789見てなかったから見てみようか、というわけで15年月組さんの1789を見てみました。が、しかし、朝美絢さんのサイコロコスチュームのところでコレ見たことある!と気付きました。記憶が朧というか、既に認知症まっしぐらなのでしょうか。それとも1789という作品が、大して面白くなかったから記憶に残らなかったのでしょうか。フランス革命を扱った作品は、ご存知、ベルばらがあるのですが、池田理代子先生のベルばらの素晴らしさ、面白さ、美しさに1789は足もとにも及ばないのでした。それで1789は私の記憶に残らなかったのでしょう。勿論認知症のキライはあるのでしょうが。池田理代子先生はオスカルというキャラを産み出すという奇跡で、物語を俄然面白くしてしまったのです。1789のロナンはオスカルと比べられ、凡庸扱いされてしまう気の毒なキャラでありました。最後に1789で笑っちゃった場面がございまして、第2幕の冒頭がまんまマイケル・ジャクソンのスリラーじゃないですか。その後トップスターになる方の歌唱がヒド過ぎて笑っちゃったのでした。

これコーラの湯冷まし?

帆純まひろさん主演ということで、花組さんの新人公演「CASANOVA」を視聴したのですが、何?コレ、つまんなーい。芝居は脚本が命。脚本コケたら皆コケないのが宝塚歌劇の罪なところで、ジェンヌさんたちの魅力で、それなりに整ってしまうから見れてしまう。つまんなーい脚本でも宝塚歌劇は成立してしまうから、脚本家は勘違いして勉強不足なまま成長しないまま、またつまんなーい脚本を次から次へと書き続けて、そうして宝塚歌劇団はどツボにハマっていくのです。試しにこの脚本をどっかの出版社に持ち込んで、本にして、と売り込んでみな。ケンもホロロにおととい来やがれってなことになるからね。まずは出版社が採り上げてくれるくらいの脚本書いてね、であります。帆純まひろさん主演作ということで、楽しみ感満杯状態で視聴始めたのに、期待やら何やら何もカモ干からびちゃいました。

神の領域

1960年の米国映画「許されざる者」、これもオードリー・ヘップバーン主演であります。オードリー・ヘップバーンの美しさをニヤけながら見ようなどというサモシイ根性でいると、冒頭から激しい張り手を食らったような衝撃を受けます。オードリー・ヘップバーンの乗馬シーンであります。キャンターというよりほぼギャロップ状態で縦横無尽に疾走し、柵をジャンプレースのように飛翔し、ドブ川に入り込んだりと、えっ?これ本当に吹き替え無しスタント無しでやってるの?信じられません。Wikipediaによると、この映画の撮影でオードリー・ヘップバーンは落馬して骨折し、撮影の延期を余儀なくされた、とありました。どうやらホンマモンのガチの乗馬シーンだったことが分かりました。オソロシイ。オードリー・ヘップバーンはただの美人女優さんではなく、アクション女優さんでもあったのです。ビックリ下谷の広徳寺であります。びっくりしたと言えば、今回の「宝塚カフェブレイク」特別編です。暁千星さんが次回作を語るのがメインだったのですが、司会が中井美穂さんから天華えまさんに突如替わっちゃったのです。そしてびっくりしたのが天華えまさんが暁千星さんに発した質問「私の好きなとことか言ってごらんよ」でありました。何という明け透け、何と言うザックバラン。お二人の「同期だからこそ話せる間柄」という関係性が垣間見えるようです。おかげでリラックスして素に近い暁千星さんを見ることが出来ました。天華えまさんに感謝であります。暁千星さんのことが好き過ぎる私にとっては神回の「宝塚カフェブレイク」でありました。

アップデートするって言ったよね

タカラヅカさんの理事長が今年の宝塚音楽学校入学式で、宝塚歌劇団の因習を捨て、指導方法を時代に合わせてアップデートする、と述べたようであります。アップデートする前に小池修一郎とか野口幸作とかのセクハラ・パワハラ演出家は一掃してね、であります。それとアップデートするなら宙組さんもお願いね、であります。現勢力のまま公演再開はサスガにドウモね、マズイのでは?なんて思ったりするのです。実際には客席は満杯に埋まるでしょうけど。宝塚歌劇の客層は何があっても、お気楽極楽太平楽、エラそうな物言い立川志らくでありますから。令和のベルばらをピンクに染めちゃったのは、私は支持します。出来ることなら小公女の「ご覧なさい」は削って欲しい。あれは宝塚お遊戯団になっちゃってますから。昭和の長谷川一夫とか植田(爺)の演出も、前時代的で蠅が群がりそうな代物なので、それらもマトメてアップデートして欲しいものです。

NHKっ、言えるか?

不思議なのはキシダ内閣の支持率が低水準で浮上の兆しマルデ無しなのに、一向にキシダ降ろしの声が聞こえてこないことです。全方位に米搗飛蝗宜しくヘイコラしまくって当選したジミンのモブ先生方は、解散後、またキシダの元で永田町に帰って来れるとでも思っているのでしょうか。それはないでしょう。それはないでしょうなのはNHKです。NHKは宝塚の舞台放送しないってよ、フザけないで欲しいです。NHKに受信料払いたくないです。受信料払いたくないけどスカステは視聴したい。でもNHKの受信料払わないと、スカステ視聴出来ない。どうすりゃいいのさ。誰か私にNHKの受信料納めなくても、スカステ視聴出来る方法があれば教えて下さい。

ピンクのベルばら

松田聖子さんは1980年代に「ピンクのモーツァルト」をヒットさせましたが、タカラヅカさんは2024の年、令和の時代に「ピンクのベルばら」を上演するようです。イキナリ「参りました」と言うしかありません。意表を突くと申しましょうか、これだけ苦境に追い込まれておきながら、タカラヅカさんの何という二枚腰でありましょう。仮面のロマネスクならぬ鉄面皮のロマネスクをやってもらいたいくらいであります。それにしてもオスカルを演じるのが、朝美絢さんですか。朝美絢さんが、オスカルという本来は女性であるが男として育てられ、男になりきった筈が、フェルゼンに恋心を抱くと女心が芽生え、オスカルに思いを寄せるアンドレに対して最終的に「おんな」になってしまうという何だかワケワカラン役柄を演じるわけです。というか、朝美絢さんは単にオスカルを演じるだけだと思いますが。画像を見る限り、朝美絢さんオスカルの美しさの破壊力は、イナゴの大群襲来級の凄まじさであります。朝美絢さんの前では「美しい」という言葉でさえ陳腐化してしまいます。それに彩風咲奈さんフェルゼンの可愛さはどういうこと?カンペキに女性じゃないですか。女子力半端無い彩風咲奈さんと朝美絢さんに対する夢白あやさん、アンタが一番男らしいわ。