今朝、JR目黒駅前で衆議院議員のジン先生が、演説しながらビラ配りをしておりました。演説というより、通行人に話し掛けているようなオモムキでありました。しかし、職場へ急ぐ通勤人にとっては、このクッソ暑いのにウザいのよ、な感じが大半でありました。殆どの人がチラ見するだけで通り過ぎ、ジン先生が差し出すビラも行き場無く、残暑厳しい過酷な空気に、悲鳴を上げているようでありました。外務委員会か何かで、ジン先生の問い詰めに、美しくはない外相は官僚が用意した原稿を棒読みするだけのテイタラクでありました。無能外相を世に知らしめたジン先生であります。それなのに、ああそれなのに、駅前のジン先生は、男の哀愁をコレでもかと晒し続ける、辻立ち姿でありました。
"恵体"ジャッキーにあしたを見た
一時は絶望視していた亜音有星さんが復帰され、嬉しさのあまり只でさえクルうとる私のアタマは、完全かつ不可逆的にイってしまいました。亜音有星さん無くしては、タカラヅカさんを語れんようなテイタラクであります。しかし、元を正せば、私は暁千星さんのことが大好き過ぎ爺でありまして、スカステで、博多のミーマイ暁千星さんビル版を視聴するに及んで、原点回帰、暁千星さん好き過ぎを再認識致した次第であります。さてこのミーマイ、殊更、宝塚歌劇団の公演において、成否の鍵は、実は、ジャッキー役が握っているのであります。ジャッキー役は、次代の男役スターを嘱望される有望株ジェンヌさんの登竜門となっており、明日海りおさんのジャッキーを知ってしまった今、私にとってはその登竜門のハードルは、トテツもなく高いものになってしまったのでした。明日海りおさんのジャッキーにドレだけ近づけるか見てやるわ、そういうイジワルな目で、ジャッキー役の極美慎さんに注目したわけです。どうせ無理でしょという私の侮った予想を、極美慎さんは左中間突破のタイムリーツーベースで、鮮やかに打ち返したのであります。100期世代は、聖乃あすかさんや風間柚乃さんに先行を許している感のある極美慎さんですが、上記のお二人に停滞感が漂っており、まだまだ巻き返しの余地を感じさせる、極美慎さんでありました。
Mistyは聴きたくない
BSでクリント・イーストウッドの「恐怖のメロディ」をやっていたので、視聴。これはヒッチコックの流れを汲む、サスペンスものでありました。ローカルなラジオ局のパーソナリティが、サイコパスなストーカーに取り憑かれる恐怖を描いております。クリント・イーストウッドが、実際に同様の被害を受けていた経験からこの映画を着想したのでは?などと想像しております。面白い映画はミステリーではなく、やはりサスペンスよね、であります。途中でロバータ・フラックのPVみたくなったり、モントレー・ジャズフェスティバルで、ソプラノサックスを吹くキャノンボール・アダレイ(ピアノはジョー・ザビヌル!)が映し出されたり、この辺はクリント・イーストウッド監督の我が儘が反映されているようであります。それにしても、エロル・ガーナーのMistyをそこで使うかっ!であります。私はMistyは好きではないですが、クリント・イーストウッドはこの曲に、何か悪意でもあるのでは?なんて思ってしまいました。
憂いが無くなるわけじゃなし
サナエあれば憂いなし、をキャッチフレーズに、奈良のオバハン出走宣言きました。自民党の総裁選であります。アンチによる数々の妨害工作を乗り越えて、よくぞ出馬までコギつけてくれた、であります。しかし、どうも情勢はスンズロー君が快調にツッ走っているようです。ナンともバカバカしい話であります。バカバカしい話と言えば、松竹シネマPLUSシアターさんが、無料で公開してくれている「ウルフ・コップ」(2014年 加国)であります。バカバカしいけど、ツイ見てしまったのは、こういう破天荒なバカバカしさが、私には丁度良いのでしょう。23年雪組さんの「双曲線上のカルテ」は、バカバカしさの対極にあり、辛気臭くてツマランのでありました。主演の和希そらさんは悪くはないのですが、隣に縣千さんが並ぶと男役より娘役で見たかった、となってしまいます。和希そらさんは美形でありますので、ナンで男役?の系譜であります。
これぞREVUE!
2005年、月組さんの「REVUE OF DREAMS」を視聴。この時のトップスターは瀬奈じゅんさんでありますが、個人的には、私は瀬奈じゅんさんを過小評価している、ということになってしまいます。好き嫌いではなく、瀬奈じゅんさんは男役としては、女性的ファクターが強過ぎるように思えてしまうのであります。娘役なら良かったのに、であります。同じように娘役なら良かったのにと思ってしまったのは、明日海りおさんであります。ミーマイでジャッキー役を演じた明日海りおさんの超絶美女振りを目の当たりにして、私は腰抜かして座りション便するくらいの衝撃を受けてしまいました。これ程美しいひとが男役なんてどうかしてる、頭おかしい、そう思ってしまいました。明日海りおさん程ではありませんが、現役のジェンヌさんでは、礼真琴さんと朝美絢さんが、何故男役?の系譜であります。この辺のことを述べると、ツイ熱くなってしまうので話を元に戻します。長文になってしまったので、取り急ぎ結論を申しましょう。宝塚カフェブレイクの中井美穂さんの真似ッコして、「REVUE OF DREAMS」の個人的MVPをここで発表させて頂きます。大好きな月船さららさんや青樹泉さんを差し置いてMVPに輝いたのは、星条海斗さんであります。Harry Warren の THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU という大スタンダード、大名曲に乗ってのラインダンスの場面。超ド派手な衣装に身を包んだ星条海斗さんが、ド真ん中で、超ド級の豪快さで超カッコ良いラインダンスを披露してくれたのでした。素晴らしい。これぞREVUE!これぞタカラヅカ! 文句なく星条海斗さんがMVPでありました。
ミステリーはサービスカットが不可欠
BS松竹東急で「配達されない三通の手紙」(1979年)を視聴。ヒッチコックは、サスペンスのみで、ミステリーは撮らなかったそうですが、この映画を視聴して、その理由が分かった気がしました。ミステリーは、映像化するとツマランものになってしまうということであります。関心がナゾ解きに集約されてしまうと、物語性が希薄に流れてしまい、視聴者を引き付ける吸引力が喪失してしまうわけです。この映画の監督もその辺りの懸念事項は認識していたようで、視聴者を繋ぎ止める手段として、松坂慶子のキワドイお色気シーンを差し挟むというサービスカットを多用しておりました。それにしてもこの頃の松坂慶子の美しさは、まさに禁断の果実のような妖しさに満ちております。この松坂慶子の妖艶な美しさに対抗できる現役のジェンヌさんは、残念ながらおりませんなあ。スカステで昔のナウオンステージを視聴していたのですが、かつてのタカラヅカさんで一人発見しました。2015年、雪組さんの「ルパン三世」で峰不二子を演じていた大湖せしるさんであります。現在のタカラヅカさんでは、サービスカットに耐え得るジェンヌさんはおらんようでありますので、本格ミステリー物の上演は無理でしょう。
夢と現の間に星を見た
スカステで「マイスターの教え」を視聴。亜音有星さんの出演とあっては、何がナンでも視聴しなければならないわけです。しかも、生駒怜子先生の「夢現の先に」を俎上に載せてのトークとくれば、尚更であります。昭和の苔ムシた作品を再演したり、少し流行ったドラマに飛び付いてタカラヅカ化を図ったり、宝塚歌劇団の現状は、如何にも安直に流れているようです。それはまさに、迷走であります。この淀んだ流れから脱却しなければ、宝塚歌劇団の未来は暗いと見るしかありません。混濁した世界から、明るい未来へと切り開いていく突破力を持っているのは、作・演出陣では生駒怜子先生であり、ジェンヌさんでは亜音有星さんがその筆頭格でしょう。亜音有星さん主演で、生駒怜子先生作・演出の作品が上演される日が来れば、その時こそが、宝塚に希望の星が輝く瞬間と言えるのであります。