振り向けばOSK

宝塚歌劇団内のゴタゴタと企業ガバナンス問題から、創業家vs経営陣という新たな対立軸へと局面は展開していきました。小林一族から実権を強奪した角夫妻という構図を見ておりますと、フジテレビの創業家鹿内家と労組から成り上がった日枝久の抗争を思い出してしまいました。日枝はその後ホリエモンから乗っ取りを画策され、慌てふためいておりました。阪神村上ファンドから危うく買収されそうになり、阪急が窮地を救う形となったことも、何となく共通項があるような気がしたりします。時代の趨勢からか放送業界自体が地盤沈下しておりまして、フジテレビは、振り向けばテレ東、と揶揄されたりするほどの凋落ぶりであります。宝塚歌劇団も、振り向けばOSK、とか笑えない状況になるかもしれません。さて、どうする?

ギョーザがくっつく

味の素の冷凍ギョーザのウリは味ばかりではなく、油いらない蓋いらない、が謳い文句なのであります。テフロン加工で新品のフライパンならば、その通りなのですが、テフロン加工が劣化してしまうと、くっついてしまうのです。テフロン加工のフライパンの劣化度を計るのに、味の素の冷凍ギョーザはもってこいの指標となり得るわけです。ヨカッタヨカッタ。とはなりません。少々テフロンが剥がれたくらいでフライパンを処分してしまうのは、勿体ない。で、結局は通常通り油あり蓋ありの焼き方になってしまうのです。結局はソウなのね、は宙組さんの東京公演全日程中止であります。例の会見で前理事長さんの言った「宙組公演やります」宣言は何だったのでしょう。謳い文句通りにいかないテフロンの劣化は、宙組さんにおけるお稽古がママならぬ状態ということなのでしょう。つまり、組子さんのモチベーションがなんだかなってことなのでしょう。宙組さんの場合雪組さんと違って、イキナリ本公演は無理でしょう。世間の顔色をウカガイながら、チマチマとYouTubeチャンネルで発信を始めることから再建の道を踏み出すのが良いのじゃないかと、そう思ったりするわけです。

解体して出直せ

自民党安倍派の裏金問題が騒がしいわけであります。ネットニュースでザッと掻い摘んでみたところ、裏金なんて表現が憚られるくらいのオソマツさんでありました。マネロンならもっと上手くヤリようがあったろうに、あったま悪ィ~なんて思っちゃうわけです。単に収支報告書に記載なく、アッめっかっちゃったってオイオイであります。東京地検特捜部も本気のようですから、年内にも政治家の誰それさんがショッ引かれた、なんてことになりそうです。そしたら自民党最大派閥のアベ派は解体、てなことになっちゃったりして。解体的な危機は宙組さんですが、文春新潮以外の女性週刊誌記事をネットで読んだのです。内容も表現もかなりエゲツないことになっておりまして、俎上に上がった方ばかりか、関わりのある演出家も問題あるんじゃないの?というギモンが沸き上がってくるわけです。小池修一郎のことですけどね。箝口令が出てるのか保身に走ってのか知りませんが、沈黙を保ってると何か後ろめたさとかある?って勘繰っちゃいます。対してトンデモな発言はドン引きではありますが、発言しただけでも植田景子先生、アンタはエラい!であります。

宙組さんを復活させるには

ただの思いつきですが、宙組さんの復活にはYouTubeを利用されてはいかが?であります。宙組さんのYouTubeチャンネルを開設し、コンテンツは、例えばダンスユニットとかを結成し、お稽古場面から完成までをスカステの「CAST」風に仕上げて無料公開したら面白いのではないかと。あくまで無料というところがミソであります。一般のひと向けだからです。一般ウケが狙いであります。スカステの番組制作スタッフが関われば、かなりのクオリティになるでしょう。番組コンテンツのアイデアは無限であります。宝塚歌劇の公式YouTubeチャンネルはツマラナイので、イメージ戦略として、もうちょっとYouTubeに力を入れればいいのに、と思ったりするのです。

機を逸して禍根残し

近くのヤクルト販売所からのチラシが、ポスティングされておりました。ヤクルト1000宅配サービスの宣伝であります。1年遅かったな、であります。品薄状態の時で、代替品を知らない頃でしたら飛びついていたかもしれません。増産体制が整ったら、商品がダブついてしまったのでしょうか。加齢による睡眠障害に悩まされる私のような者には、関心のある商品であることは確かだったのです。しかし、お試ししたいと思ってる頃には手に入らず、いつでも手に入る安価な類似品にしてみたら、それなりの効果が確認出来たので、コッチでイイや、となったのです。それにヤクルト1000はお高いですしね。ヤクルトさんは機を逸してしまったようであります。逆に素敵なタイミングで見事な引き際を見せてくれたのが、競走馬のイクイノックスです。JRA史上最高額の賞金を稼ぎ、圧巻の勝ちっぷりは勿論、府中の天皇賞、中山の有馬、阪神宝塚記念、海外のドバイとコースを選ばない柔軟さ。そして好位から抜け出してヨシ、後方から追い込んでヨシ、逃げてヨシというオールラウンドな脚質。こりゃ種付け料も高騰しそうであります。何より余力を残して、元気なうちに引退し種牡馬に、なんて次世代へとバトンを繋いでいく血統が物を言う競馬の世界では、実にアッパレな引き際であったと大絶賛するのです。ズルズルと現役を引き摺って、引き際を間違えちゃってるタカラヅカさんのトップさんには、是非ともイクイノックスを見習って欲しいと思います。

宝塚歌劇-1.0

宝塚歌劇団の構造的伝統的因襲的陰湿いじめパワハラ過重労働などの事実を、箝口令を敷き組織ぐるみで隠蔽していたことが明るみに出ることで、宝塚歌劇団は壊滅的打撃を受けたと言えます。世間的な信頼失墜の宝塚歌劇団を再構築するには、ゼロ以下からのリスタートを意識せねばならないでしょう。シン・タカラヅカはマイナスから立て直す必要があります。企業ガバナンスやコンプライアンスなどを考慮すると、宝塚歌劇-1.0は、スケールダウンすることになるでしょう。加えて舞台上のクオリティ低下も、免れません。奴隷労働によって維持してきた収益も、大幅に減少することでしょう。恐怖政治の圧政と搾取の上で成立してきた宝塚歌劇を鑑賞するということは、宝塚歌劇団の犯罪的行為に加担していたことになるのです。入出待ちの黙認やお茶会など、外からだとカルト的に見える慣習を断ち切ることも、宝塚歌劇再建のカギとなるでしょう。

酔いどれ先生ムラをゆく

守秘義務とか言ってますが、パワハラや陰湿いじめ、過重労働などは守秘する義務などありません。契約書にあったとしても、そんな公序良俗に反する契約は無効です。外部漏らしとかリーク犯とか内部告発者を犯罪者扱いするのは、隠蔽体質のブラック企業の見本であります。歌劇団内の恥部を外部のマスコミ等に情報として提供されて困るような歌劇団なら、大いに困るがよろしいと思うのです。隠蔽しなければ存続しえないようであれば、潰れればよろしいと思うのです。酔いどれ演出家なんて、平手造酒とか酔いどれ探偵カート・キャノンみたいでカッコ良いじゃないですか。なんてザレごとで済ませられましょうが、パワハラや陰湿いじめ、過重労働などはそういうわけにはまいりません。歌劇団の方々に奴隷労働を強いて、暴利を貪っていた阪急は、糾弾されて然るべきであります。