2周目は視界良好

関テレ系「小麦とバターと復讐と」の第5話をTVerで視聴。単なる復讐のドラマと思いきや、前向きに歩むヒロインの姿から目が離せず、視聴を続けております。1周目では目が曇って見えなかったものが、悲劇への道程を把握している2周目では、細部までシッカリ見通せるようになったのでしょう。見通せるのはヒロインだけではなく、小手伸也演じるTVプロデューサーもヒロインの1周目を知った上で、2周目のサポートをしているようです。この辺の謎も気になるところです。悪役の元ダンナは、復讐されるまでもなく、アヤシイ投資話に乗っかり自滅しそうな雰囲気が漂い始めました。善玉でヒロインのパートナーと思われる料理教室の先生にも、何やら不穏な空気が流れ込んできました。謎を重ねて視聴者を惹き付ける手法は、サスペンスドラマの王道と言えます。ツッコミどころはあるものの、王道を行く展開といい、ヒロインと料理教室の先生とのラブロマンスといい、常道を進む安定感がとてもイイ!主演の魅力も相まって、私的ヒットドラマであります。このドラマもそうですが、今期のドラマは30分枠のものが、意外に健闘している印象です。

べらんめえ口調って……

TBS系「いろはの恋は時代をかける」の第4話をTVerで視聴。江戸時代の女性の魂が、令和の女性小学校教諭に入り込んでしまう物語ですが、演じる上白石萌音のべらんめえ口調に、猛烈な違和感を覚えてしまいます。あれでは、江戸弁のお兄さんではありませんか。気風の良い下町のおあ姐さん風情とは言えません。江戸時代を彷彿とさせる粋なおあ姐さんと言えば、昭和の三味線漫談家玉川スミとか都家かつ江、三味線漫才の内海桂子・好江がイメージ的にはピッタリでしょう。と言っても、若い方には馴染みがないかもしれません。しかし、ドラマを制作するテレビマンには、考証の意味でも、昭和の演芸は知っておいて欲しいと思います。過去の人が令和の時代にタイムスリップしてしまうドラマとしては、ふてほど、がありますが、ふてほどには令和時代の度が過ぎるパワハラセクハラってどうなの?を皮肉を込めて問い掛けるという、レッキとした命題がありました。しかし、「いろは」はどうでしょう。「いろは」を視聴したところで、円周率がどうしたの?モンスターペアレントがどうしたの?となってしまいます。今日的な問題として全然刺さってこないどうでもよいテーマであります。これでは辛口の評価となってしまうのも、仕方ないでしょう。

恋愛か慈愛か、どっちだ

関テレ系「南田南弁護士は天才肌」の第3話をTVerで視聴。南田南弁護士は名探偵、そういうタイトルにした方がしっくりきそうです。今回も芦田愛菜演じる名探偵が、事件のナゾを解き明かしてしまいました。しかし、芦田愛菜が出張らなくても、警察の現場検証や司法解剖、そして、被告人の事情を勘案すれば、粗方事件の概要は明らかになったことでしょう。犯行現場のベッドの下に無造作に転がっていた電気コードなども、警察が見逃すはずはないでしょうし、部屋の梁に残る傷や、埃の跡なども警察によって見付けられることでしょう。それに、自閉症の被告人が、タクシーの無銭乗車で運転手と揉めるシーンがありましたが、ソモソモ明らかに様子のアブナイ人を乗せたりはしないでしょう。というわけで、第3話はドラマとして成立させるには無理が有り過ぎる為、ボツになってしまうような内容でした。そんなことより何より、第3話で私が注目したのは、トラウデン直美登場の場面です。非モデル型の芦田愛菜に、超絶モデル型のトラウデン直美をブツケるとは、明らかに作為的であります。そして、トラウデン直美の高橋文哉に向けたセリフ「障害者のボランティア、まだ続けてるんだ」が問題なのです。高橋文哉演じるイケメン君の、芦田愛菜に注ぐ熱視線のワケが語られました。高橋文哉演じるフナイ君は、慈愛に満ちた人という設定であります。しかし、芦田愛菜への気持ちは、慈愛を超えて恋愛感情なのではないか?と期待してしまいます。リーガルドラマより、イケメン君と、ちょっと変わった心を持った女性との恋愛ドラマに重心を移した方が面白そう、と思った次第です。

一番星はショーで輝く

スカステで、2025年、星組さん全国ツアー市川市文化会館版「Tiara Azul -Destino-II」を視聴。トップスター暁千星さんの、実質お披露目公演であります。宝塚歌劇を劇場で観劇したことのない私が言うのもフザケた話ですが、タカラヅカはショーが命であります。辛気臭い芝居で眠気が襲ってきた時は睡魔に身を委ね、ショーを観る為に英気を養いなさい、と言いたい。お披露目公演ですから、当然、トップスター暁千星さんを見たいわけです。ですから、冒頭イキナリ羽根を背負って登場する暁千星さんを目にしてしまったら、ファンとしては感涙に咽ぶしかありません。なかなか罪な演出をカマしてきます。この公演で暁千星さんを支える助さん格さん的存在は、暁千星さんの同期で宙から星に舞い降りた瑠風輝さんと、暁千星さんにピタリと寄り添う大希颯さんであります。星組さんの3桁期生では、稀惺かずとさんという超良血ジェンヌさんがいるだけに、このところの劇団によるあからさまな大希颯さんマーケティング戦略に、何か心がザワザワしてしまいます。暁千星さんの相手役は詩ちづるさんですが、地味っという印象でした。宙組さんから山吹ひばりさんとか、月組さんから白河りりさんが越境嫁入りしてくれればなぁ……とか思っていました。しかし、デュエットダンスでの詩ちづるさんは、手足長ッで舞いがとても優雅であります。暁千星さんのやさしさに包まれて、幸せそうでした。見上げてごらん夜の星を、の名曲に溶け込むような、見事なデュエットダンスでした。

いけ好かないキャラだけど

テレ朝系「あにいもうと」の第3話をTVerで視聴。このドラマはミステリーっぽいサスペンスであり、さらに医療ものであり、ラブロマンスドラマでもあるという、ヒット要因をワンパッケージに詰め込んだお徳用ドラマと言えます。しかし、欲張り過ぎた為、それぞれの要素が均等に薄められ、ドレもコレも中途半端なことになり、全体としてボヤけた印象になってしまったようです。ヒロインのキャラが、我が道を電車道で突き進む熱い女性というのはいいのだけれど、その反面、独善的な言動で周囲の人々との間に摩擦が生じるという、視聴していて多少イラついてしまう側面も持ち合わせていたりします。正直、あんまり関わりたくない人物であります。普通なら、ポイっと投げ出してしまうドラマです。しかし、視聴を継続しているのは、そのヒロインを榮倉奈々が演じているからに他なりません。榮倉奈々の魅力イッパツで、視聴がヤめられないわけです。美人は何物にも優先する、それを証明しているのが「あにいもうと」の榮倉奈々であります。第3話は、赤楚衛二の兄と宮﨑優の妹が、久々に水入らずの休日を楽しもうというその時に、無神経なヒロインの榮倉奈々が、ズカズカと兄妹の間に割り込んできます。兄との楽しい休日を踏み躙られるも、感情の表出を飲み込む宮﨑優の演技がイイ!しかし、榮倉奈々と赤楚衛二のタダならぬ仲に感情をバクハツさせてしまった宮﨑優が、危機的状況に陥ってしまいます。榮倉奈々っ、どうしてくれんのっ、と問い詰めたいところですが、榮倉奈々だからねぇ。後味の悪い終わり方ですが、次回も見てしまうのでしょう。

防カメに映ってるのは

TBS系「LOST10」の第3話をTVerで視聴。このドラマを見て、女優・中村アンのスゴさを思い知れ!と言いたいわけです。怪しさ満載の容疑者と、善良な中学教諭のアチラとコチラを振り子のように行ったり来たりしておりますが、善と悪をさり気なく演じ分けている演技力がスゴい!と言いたいわけです。斉藤由貴が平面的で古典的な悪役を、何の臆面も無く演じているのと好対照であります。中村アンのスゴさを際立たせる為に斉藤由貴が配置された、と考えるのはヒネくれ過ぎた見方でしょうか。それともう一人、第3話から登場した野呂佳代ですが、生活に疲れて所帯擦れした三人の子持ち感がマルで無いではないか!と言いたいわけです。もう少し凝った役作りしたらイカがでしょう、と言いたいわけです。吉沢悠に至っては、コント?と言いたいわけです。横浜流星、小栗旬、中村アンが良い雰囲気を出しても、物語のテンポがダルいし、周囲の役者さんももう少し頑張れ!と言いたいわけです。

鉄仮面キャラの副次的効果

テレ朝系「アナログナース〜デジタルってなんなんだよ!?〜」の第2話をTVerで視聴。いきなり冒頭から、型にハマり過ぎるナレーション、仰々しいBGM、そしてヒロインが登場してくる様子などが、いちいちアナクロニズムの権化のようであり、てっきり何かのパロディか、お笑い方面を目指してるドラマかと思ってしまいました。しかし、どうやらマジのようであります。鉄仮面のようで無機質なキャラを、モデル型長身美人女優さんが演じるドラマというのは、脈々と受け継がれてきております。そういったドラマの系譜に属するのが、「アナログナース」のようであります。モデル型長身美人女優の松下奈緒が主演を務めるのは、当然と言えます。橋本環奈とか上白石萌音、芦田愛菜のような非モデル型低身長女優さんでは、血も通わないような冷酷無比で酷薄なキャラは、似合いそうもないですから。松下奈緒が演じる無表情キャラは、感情を豊かに表現する原菜乃華や平祐奈の可愛さを、より際立たせる効果を発揮しているようです。というわけで、可愛い原菜乃華や平祐奈を見る為に、このドラマを視聴することにしましょう。