くそ熱い 真夏の中の 雪景色

早霧せいなさんと、沙央くらまさんが役替りで競演とのことですが、当然両方見て勝手なことを言うのです。
まず、愛ふたつ、のナンセンス・コメディ的な落語世界は、演者の力量が勝敗を左右します。
彩風咲奈さん相手に飲ませず、一人酔いながら悪ノリの度を増してゆく吞兵衛を、如何にもこんな奴いるよねぇ、と思わせるような芸達者ぶりを発揮して圧勝しました。勝者はどちらか、いいません。
人情噺の、花かんざし、の勘どころは、何もかもお見通しだぜ、の十手預かりの親分さんの粋な所作でしょう。これも勝者はハッキリしてました。
三幕目はショーのパートと捉えれば無理に勝敗をつけることはないでしょう。
というわけで、2-0の判定をもちまして、勝敗は決したのであります。

スカステが余生の友