ケミカルな風味?

安蘭けいさんの 巌流
ワタクシ的には、宮本武蔵vs佐々木小次郎はソレ程面白くはないと思っております。
吉川英治の小説「宮本武蔵」が面白いので、皆勘違いしてしまったのだと思います。
面白い小説を映像化したり舞台化すれば、それなりに面白くなるでしょう。
しかし、美味しい料理と同じ食材を使っても、違う料理人が違う料理法で調理しては、美味しいものになる保証はありません。それが凡庸な料理人なら、尚更であります。
タカラヅカさんの作家さんが「宮本武蔵vs佐々木小次郎」を題材に、アングルを変え、恋愛とお涙頂戴のパーツを組み込み、タカラヅカ風スパイスを振りかけましたというのが「巌流」でありました。
しかし、吉川英治の小説の面白さが皆無で、料理人が凡庸以下だったのね、が「巌流」でありました。

スカステが余生の友