怪我の功名?妄想版 Second Genesis

坂本龍一さんが死去されたとのことですが、私としてはウェイン・ショーター逝去の方がショックなので、今日もウェイン・ショーターで妄想するのです。前回の続きです。「Introducing Wayen Shorter」はマイルス・デイビスにマイルス・グループ入りを断られたショーターが、マイルス一家に入っていたらこうなるという、擬似的な目論みの元制作したアルバムでした。これを耳にした当時のウェインの親びんアート・ブレイキーが、「何で俺っちを頼らねんだ?こんだ俺がサポートしちゃうよ」と言い出したのでした。ウェイン・ショーターにしてみれば有難迷惑で「かなわんなぁ、だが無下にするわけにもいくまい、まっ、いいか」と少し捨て鉢気味でありました。こうしてVee-Jayレーベルでのウェイン・ショーターのリーダーアルバム第2弾「Second Genesis」は、ほぼジャズメッセンジャーズのリズム隊にウェイン・ショーターのワンホーンという構成になり、その音楽もアート・ブレイキーに寄り添うものとなったようです。その結果ウェイン・ショーターの奇っ怪な変質性が薄まり、聴き易いものになったのでした。それは私にとって好都合であり、The Ruby & The Pearl、 Getting To Know You 、
I Didn't Know What Time It Was の3曲は特に好きで「Second Genesis」は私の愛聴盤となったのでした。