拳四朗の距離地獄に沈んだブドラー

アマプラで今一度「拳四朗 vs ブドラー」を見直してみると、中継で見ていたのと随分違う印象でした。中継では序盤から中盤にかけて、一進一退に見えたのです。結果が分かっているからなのか、後から見ると、もう1Rから拳四朗が圧倒しているように感じました。ブドラーはサイドステップで動き回り、拳四朗と距離をとる作戦のようでしたが、拳四朗のステップは素早くて、ブドラーの距離をとる作戦は、試合開始早々破綻してしまいました。その結果、拳四朗のジャブを被弾して、早くも手詰まり感が漂っていました。当初のプランが破壊されると、ブドラーは座して死を待つより、前に出て打ち合うという捨て身の戦法に賭けます。しかし、ブドラーが前に出れば、拳四朗はバックステップで距離をとりブドラーのパンチは届きません。逆に距離を自在に操る拳四朗に、多彩なパンチを打ち込まれてしまいます。ブドラーはそれでも必死に抵抗し、中盤まで何とか持ちこたえましたが、9R、疲労とダメージの蓄積で動きが鈍った瞬間、拳四朗に畳み込まれ、レフェリーが割って入ったのでした。