ちょっと傲岸不遜な歌劇団さん

ちょっと前に、BS松竹東急のブロードウェイ・シネマで「シラノ・ド・ベルジュラック」を視聴しての、タカラヅカさん版「シラノ・ド・ベルジュラック」の視聴と相成ったわけであります。勿論、ブロードウェイの俳優さんと、我らがジェンヌさんとの演技力比較をしようなどとは、小指の先ほども思って無いのです。アチラさんは演技一本で食ってるわけです。対してコチラは歌だのダンスだのがあっての演技ですから、単純計算でも3分の1となるハンデを背負うてるわけですので、演技だけの勝負では同じ土俵に上がれませんよ、なわけです。ジェンヌさんには何の咎も無いのです。問題なのは、「シラノ・ド・ベルジュラック」を演目に選んだ選球眼なのです。プロデューサーさんか演出家さんか存じませんが、「あほか」と思うわけです。主役が容貌にコンプレックスを抱える醜男って、麗しの男役さんが出来るわけなかろうというものです。それは挑戦というより無謀です。不様です。事実、主演の方は醜男な佇まいではありませんが、視聴者側に脳内で醜男に変換してご観覧ください的なお約束を強いているわけです。ちょっとソレは無いわな、でありました。