琥珀色の雨に唄えば

高汐巴さんの 琥珀色の雨にぬれて
麻実れいさんや大地真央さんとかレジェンド級の大スターに、峰さを理さんですから、4人並んだ図というのは気の毒だと、そう思ってしまうのも仕方無いよね、な高汐巴さんです。お芝居とか歌唱も、どんなトップさんよ、とか思ってました。過去形です。しかし「琥珀色の雨にぬれて」を見て高汐巴さんは見た目の雰囲気とハッタリで、ザワつく外野の雑音を黙らせてると感じました。高汐巴さん独特の淀んだような世界に周囲のジェンヌさんを巻き込み、御自身よりむしろ他のジェンヌさんを際立たせているようです。若葉ひろみさんの美しさは、どんな表現も陳腐化してしまう程です。若葉ひろみさんは元々美しい方ですが、高汐巴さんの雰囲気に抱かれると、より美しさにブーストがかかったようであります。「琥珀色の雨にぬれて」はストーリーなどあっても無くてもドウでもいいのです。琥珀色というよりセピア色の映像と、スクラッチノイズの底から聞こえてくる Singin' in The Rain に耳を傾けるような感覚で雰囲気を味わう、それが「琥珀色の雨にぬれて」を視聴する流儀であります。高汐巴さんにしか出せない深い味わいなので、再演は無用であります。