原作漫画は読んでないしTVドラマも見てないのですが、文春オンラインを読んだりネットを見たりして思ったことを書いてみようと思います。「セクシー田中さん」の件です。原作者の芦原妃名子さんが命を落とされるという、大変残念な結果になってしまいました。漫画原作のTVドラマ化は、原作者の意向通りにはならない。原作使用の契約を交わす段階で、TV局側は原作者にまずそのことをハッキリと伝えるべきでありました。原作者の承諾が得られなければ、そこで話はお流れとするべきでした。しかし、TV局側つまり日テレはTVドラマ化の契約書を交わしてしまえば、あとは煮て食うなり焼いて食うなりコッチのもの、契約書あるいは原作者の意向など反故にしても構わんというフザケタ気でいたのでは、と思われても仕方無いでしょう。脚本家は日テレから雇われた身ですので、日テレの意向に沿った仕事になってしまうのは当然であります。配役それぞれに当てる台詞などの縛りは当然あるでしょう。ロケやセットの配分など予算内でという縛りもあるでしょう。その上で原作のイメージを壊さないような配慮もあるでしょう。そして何より日テレから最大の縛り、視聴率であります。数字が取れなければ次の仕事が来ない、つまりメシの食い上げになってしまうという精神的縛り。こうした雁字搦め状態での脚本では、原作者から改変された、契約と違うと言われたところで、じゃどーすりゃいいのさ、と言いたくなるでしょう。最終2話の脚本から降ろされたというのは、原作者からダメ出しされたと受け取り、屈辱と感じても仕方ないでしょう。その気持ちを内々で漏らしてしまうのはありがちですが、SNSで発信してしまったのはマズかった。何とか胸の内に収めて欲しかったと、後の祭りですが。結論ですが、原作者の作品に込めた熱い気持ちを軽く扱い、原作通りにやります詐欺をはたらいた日テレが悪い、とそういうことです。