甘き思ひ出はキャンディーよりCMソング

明治のキャンディー「チェルシー」が終売とのことで、また一つ昭和が消えました。お菓子そのものというより、テレビCMで流れたシモンズの「明治チェルシーの唄」が圧倒的に印象深いわけです。激甘としか言い様のない甘過ぎる歌声が、削除不能の永久保存版としてメモリに残っているのです。そして外国人少女のたどたどしい日本語のナレーション「アナタニモ、チェルシー、アゲタイ」も記憶に刻まれてしまって、消去不能なわけです。しかし、ノスタルジックな感傷に浸るのは、程々にしておきたいものです。時代の波に飲み込まれ、世間様から支持を失ったものは、消え行く運命なのです。宝塚歌劇団の演目にも、昭和の産物でありながら令和の時代にまるでゾンビの如く湧き出て、ウンザリするものがあります。大した作品じゃないのにね。老害の作・演出家はお引取願いたいものです。