天使のきざはし、タカラヅカさん

涼紫央さんの 天使のはしご
このタカラヅカさんには、刑事事件になるような物騒なことはありません。反社会的勢力も禁酒法も決闘もありません。身分社会の偏狭な考えはあります。偏見もあります。しかし、それを乗り越えようとする"心"があるのです。
高慢ちきで傲岸不遜で尊大な態度が気に入らないと相手を非難していたのが、実は自分自身の姿であったと自覚した時に、相手の懐の深さを感じることになるというお話であります。
偏見による誤解が氷解し、成就する愛にカタルシスを感じタカラヅカさんを視聴する喜びを感じるわけです。
こういうタカラヅカさんが好きで、これぞタカラヅカさんという気がします。
辛気臭いタカラヅカさんを見たいですか?私はダメであります。
甘いと言われようが、このようなタカラヅカさんを見たいのであります。甘美な夢のような世界が、現実社会のギスギスした人間関係を生き抜いていくのに必要な潤滑剤になるのです。
仕事終わって気分はランラン、タッカラーズカぁ、あっ、タッカラーズカ、清く正しく美しくぅと口ずさみながら、今日はどんなタカラヅカさんが見れるのだろうか、と楽しみに家路につく、そんな何でもないことに幸せを感じるのであります。
さて、この舞台に出演されたジェンヌさんで私が天使と思っているのは、道化師のような牧師役の天寿光希さんでございました。

スカステが余生の友