脇で光る存在感

東映時代劇の「嫁さがし千両勝負」です。主演は東千代之介でありますが、このキャラが大友柳太郎の「城の花嫁シリーズ」につながったのだろうと勝手に想像しております。普段は緩慢な感じで油断させといて、ヤル時は滅法強くなるという変身しない変身物のヒーローといった趣です。この映画の個人的MIPは、茶川一郎です。昭和のお笑い担当はレベル高過ぎであります。茶川一郎はオネェ芸でありますが、特にギャグ的な台詞はないのですが、それでも面白い。腹を抱えてバカ笑いするような笑いではなく、ムズムズと面白味が沸き上がってくるような笑いです。「木下恵介アワー 二人の世界」に出てきた佐山俊二も、昭和のハイレベルなお笑い芸人であります。すばらしい。話は変わってスカステで「ミケランジェロ」を視聴しました。愛華みれさんの退団公演であります。しかし、愛華みれさん好きの私としては残念なのですが、この舞台の個人的MIPは樹里咲穂さんでした。春野寿美礼さんや蘭寿とむさんをも圧倒する、圧巻のカッコ良さ。スゴイ。この頃の樹里咲穂さんは専科に属し、縦割りの枠を突き抜けて各組に出没しては、その組のスターさんをボコりまくっていたという印象であります。スターの芸に秀でた専科なら、素直にトップスターでいいのに。