手拍子の心得

スカステの見たい番組を片っ端から録画していくと、見るのが追い付かなくて、後で見ようとお蔵入りさせてしまいます。そのお蔵入り作品が結構な量になってしまい、コリャ死ぬまでに全部は見切れんゾ状態であります。ちょっとづつでも蔵出しして視聴していこうと思っております。今日蔵出ししたのは、98年花組さんの「スナイパー -恋の狙撃者-」です。愛華みれさんの歌からスタートするのですが、もうノッケからビート感が半端なく、心地良く揺れるのです。それはまさしくスウィングする舞台であります。古い映像ですから、録音状態も良いとは言えません。ドラムの音が籠ってしまっているので、打楽器からくるビート感ではなく、楽団さん全体から醸し出されるビート感なのでしょう。素晴らしくスウィングしております。作品全体がこのスウィング感で統一されています。途中、真矢みきさんの空中前方回転はキケン過ぎてダメでしょ、でありましたし、それにまたナチスを出しますか?いらんでしょ、でありました。しかしそんなツッコミどころがありつつも、素晴らしいスウィング感はフィナーレまで続いていたのですが……。何と客席からの手拍子が全拍打っているように聞こえるのです。そんなッ、ウソでしょ。大羽根背負った真矢みきさんはじめスターさんたちが銀橋で、手拍子のタイミングを教示しているにもかかわらず、全拍手拍子です。なんなのだろ?最後に客席が少しばかり映ったのですが、アップのタイミングで手を打ってるお客さまがいらしたのです。それはズンドコ節の手拍子です。このショーをそういうリズム感でご覧になっていたのでしょうか?ダメでしょ、と25年も前の映像に、ツッコミを入れてしまったのでした。