不朽の名作なのに、やらんのか

タカラヅカさんの歴史に触れると、必ずブチ当たる演目が「虞美人」です。古文書のように扱われる作品なのか、あるいは営業的に敬遠されてしまうのか、兎に角「虞美人」はなかなか再演されておりません。木村信司の脚色・演出により、2010年花組さん公演で発掘されて以来、無視され続けている気の毒な演目ともいえます。タカラヅカ史上の記念碑的名作にも関わらず、何故か再演の声を聞かない希少な「虞美人」を視聴しました。真飛聖さん主演の木村信司版であります。思えば真飛聖さん主演作品をマトモに視聴するのは、初めてのような気がします。予備知識としては司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んでいたくらいでありましたが、その程度の知識で十分でありました。項羽と劉邦のキャラ比較をすると、劉邦の方がドラマ的面白味がマサっておりますので、今後は劉邦視点で見たいものであります。劉邦役は朝美絢さん、項羽役は縣千さん、虞美人役は夢白あやさんで決まりでしょう。なんだか、雪組さん充実期を予感させるではありませんか。