団地の一室で

「しとやかな獣」。BS松竹東急で見ました。1962年大映川島雄三監督の作品です。団地の一部屋を舞台に、ヒトも一皮剥けば腐敗臭漂うクズに過ぎず、そのクズ同士の絡み合いをこれでもかと見せつける映画であります。クズっ振りが余りにもアッケラカンとして、倫理とか道徳とかのリミッターを、涼しい顔をして軽々と飛越してしまうと、逆に爽快感すら感じてしまうから不思議であります。BS松竹東急では、日本の名匠シリーズとして、この後も川島雄三監督作品を放送してくれるようなので、楽しみです。