東の空に一等星

「鬼軍曹」星野元監督なら、体調不良の礼真琴さんに「しっかりせい!」と檄を飛ばしたでありましょう。代役を務める暁千星さんはじめ星組のみなさんには「何とかせい!」と叱咤激励するでありましょう。梶原一騎のスポ根ものじゃないんだから、昭和のジジイ丸出しの精神論ブチ上げるのも「大概にせい!」と顰蹙を買いそうであります。しかし、こうした古い時代のヤリ方も、脳内にヤル気を誘発するホルモンが分泌され、その結果体内にアドレナリンが生成されないとも限りません。礼真琴さんご本人と、礼真琴さんの御贔屓筋の方々は残念に思ってらっしゃることと思いますが、暁千星さんのことが好き過ぎる私としては、暁千星さんが東京宝塚劇場のド真ん中で、しかも舞空瞳さんとの夢のようなコンビなんて、まさに僥倖の巡り合わせとしか言い様がありません。これぞ怪我の功名、災い転じて福となす、今年の茄子は言うことナス、というわけです。暁千星さんには、代打逆転満塁サヨナラホームランをカッ飛ばしてね、であります。