何処に向けるよ、その矛先

宝塚歌劇団が悪質だと判断したSNS発信者に向けて声明を出しました。「発信者情報開示請求に加え、刑事告訴や被害届の提出を含め然るべき法的措置により、毅然とした対応を取る」との事です。文春に対しては記事取り下げの仮処分申請とかするでもなく「 事実無根、遺憾」を繰り返すのみで、何も出来ないのとはエラい違いです。SNSに目を光らせるより、自分たちの足元で起きたことに向き合う必要があるはずでしょう。実際、生徒さんが亡くなっているのですけど、それには「心より哀悼の意を表します」と何処か他人行儀で当事者意識が希薄のように感じます。働き方改革とか言ってたようですが、生徒さん個人の人権や尊厳、そして何より命を守る宝塚歌劇団の在り方改革こそ、本来取り組むべき事案のはずです。こうした宝塚歌劇団の対応を見ていると、調査チームの報告も、歌劇団の責任問題には触れない方向で玉虫色の結果になりそうです。この期に及んでも、理事長が「正直、なぜこういう事態が起こったのかまったく分からない状況」なんて戯けた事言っているのですから。「私たちに何かできることはなかったのか」2月の文春砲被弾時に言っとけっていう話です。と言ってる間に、宝塚大劇場の公演が中止となったようです。とても公演をする状況ではないということでしょう。特に、組子さんの精神状態を考慮すれば、当然の措置でしょう。更に「タカラヅカスペシャル」で浮かれてる場合と違いますよ、ということなのでしょう。