黄金のバンタム

日本のボクシング界はバンタム級が大変な状況で、世界クラスの猛者がワンサカ状態です。中でも飛び抜けた存在なのが中谷潤人選手でありまして、昨日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで王者のアレハンドロ・サンティアゴに挑戦したのですが、危なげなくアッサリと涼しい顔をしてKO勝ちして王座を奪取してしまいました。ドネアに勝って世界王者となったサンティアゴ相手に、全く付け入るスキを与えずパーフェクトな勝利を収めてしまいました。相手の世界チャンピオンが格下に見えてしまう中谷潤人選手って、どれ程強いのよって話です。WBA世界バンタム級タイトルマッチでは、王者の井上拓真選手がジェルウィン・アンカハス選手相手に防衛戦を行いました。序盤の1・2ラウンドを見る限りアンカハス選手がかなり強いので、井上拓真選手の負けを予感させました。しかし、3ラウンドでアンカハス選手が踏み込んできた刹那、拓真選手はカウンターをドンピシャで決め、形勢逆転。最後は体重を乗せた強烈なボディブローで、アンカハス選手を悶絶させてノックアウトしてしまいました。私の拓真選手に対するイメージは、スピードがあり上手いがパンチはペチペチしちゃってるというものでした。しかし昨夜は予想外のKO防衛で、偉大なお兄ちゃんを持つ弟の悲劇から脱却してみせたようでありました。日本のバンタム黄金期到来!次はどんな対戦が組まれるでしょうか。楽しみであります。