ゲル総理が所信表明演説を行ったそうですが、総裁選前の言説とは打って変わってしまって、増税眼鏡やサナエ氏の言ってることと変わらんじゃね、となって野党から怒号が飛び交ったそうであります。そりゃそうよね。ゲル総理はそれまで冷や飯を食わされていたのですから、与党内で無責任に反体制的ポーズを決めてれば、ヒダリスト連中からチヤホヤされてイイ気分でいられたわけです。それが一夜明けて、一国の宰相になってしまい、厳しい現実に直面してしまって、今までの主張が単なる書生論、絵空事に過ぎないという事実を叩きつけられてしまったわけです。責任ある立場になってしまえば、現実から目をそらすわけにはいかず、変節・豹変と言われようが、政策を現実の方向へ、グイッと捻じ曲げていくしかないでしょう。ヒダリスト連中からすれば、今更主張を変えるのは裏切りだ、と憤慨するのは当然でしょうが、ゲル総理にしてみれば、一国の宰相はつらいのよ、と言いたいところでしょう。ゲル総理は、ポジションや状況によって姿形を変幻自在に変化させるカメレオン男だった、といったところでしょうか。俳優さんは、役柄によってカメレオンのように、周囲に同化させてしまうのがお仕事ですが、政治家がそれをやっては致命的であります。特に一国の宰相がそれでは、国内外で信用を失ってしまいます。ゲル総理の所信表明は辞世の句か?と思ってしまいました。お疲れさまでした。