冒険小説の映画化は冒険なのだ

アリステア・マクリーンの小説は、「女王陛下のユリシーズ号」「ナヴァロンの要塞」を読んではいるのですが、何せ40年近く昔のことでスッカリ忘れてしまっているのです。映画版「ナバロンの要塞」は見てないので、今回、映画版「ナバロンの要塞」の視聴は殆ど初見状態であります。この手の冒険小説はドレもコレも似たり寄ったりで、どうせ最後にはミッション達成でメデタシメデタシなのです。ですからその過程で如何に読者を引き付けるような要素を盛り付けるかが、勝敗の分かれ目になるわけです。その盛り付けの部分で、アリステア・マクリーンは物足りない感がどうしても拭えないのです。映画版「ナバロンの要塞」も同様に、冒険活劇の面白い展開が満開なのに、何かが足らんのです。それは主人公以上に魅力的なワル役の好敵手か、主人公のキザ過ぎる胸熱なセリフか、胸焦がすラブロマンスか、いずれにしても、何かイマイチな映画版「ナバロンの要塞」でありました。その続編の「ナバロンの嵐」も視聴しましたが、こちらはベタ過ぎる展開でシラケちゃったのでした。