殿中でござるよ

東映時代劇、「白馬城の花嫁」はシリーズの第4弾目です。3作目までは大友柳太郎主演でした。3作目で美空ひばりが「お嬢」役で出演し、これがあまりにもハマっておりましたし、あまりにも素晴らし過ぎたので、この4作目「白馬城の花嫁」でいよいよ美空ひばりの主演となったのでありましょう。「孔雀城の花嫁」ではお嬢役でまさにお嬢そのものの美空ひばりだったのですが、「白馬城の花嫁」では片田舎の機織り娘役で、個人的にはお嬢の方が美空ひばりらしくて良かったのです。それに相手役の鶴田浩二が、先入観が邪魔をしてかミスマッチとしか思えません。むしろ、目明し役の高田浩吉の方がドタバタ時代劇ミュージカルの相手役として良かったと思ったのです。しかし、こうした破天荒なハチャメチャ娯楽映画は細かいことには目をつぶり、楽しけりゃそれでヨシの精神で視聴するのが流儀なのです。ハチャメチャといえば、BS松竹東急で放送されたドラマ「家電侍、ストップ忠臣蔵」もかなりなモノでありました。怪俳優の滝藤賢一が、何やらヘンテコなSF風味の時代劇に出てるとのことで視聴したのです。一応、タイムマシン物なのですが、いくらSFとはいえタイムマシン物は歴史を変えてはイケナイという不文律があるはずなのですが、そんなもん知らんもんねという破壊的疾走に突き進んでしまうというトンデモな展開ではありますが、文句を言ってはイケナイのです。それが、この手の破天荒なハチャメチャ娯楽作品を視聴する流儀なのです。