存亡の危機

「一部メディアの報道」による衝撃は凄まじく、まさに宝塚歌劇団存亡の危機でしょう。報道を受けて、歌劇団は調査チームを立ち上げ、関係者等にヒヤリング調査をしているとのことです。この調査結果報告が歌劇団に阿るようなものであったら、つまり従前の如く「イヂメは無かった、だが不適切な指導が一部であった可能性は否定出来ない」とかソンナ腑抜けた内容であったら、オワコン化の始まりと言えます。阪急阪神東宝グループ全体の企業コンプライアンスはどうなってんの?という話です。また、宝塚歌劇団が、報道で名の上がったジェンヌさんの名誉毀損を訴える法的措置を取らなければ、「一部メディアの報道」が事実であると認めたも同然ということになります。曖昧な状態を放置し、潮が引くまで黙っとこうな、では宝塚歌劇団の未来はありません。拡大解釈すれば自殺教唆とも言われかねない、劇団員を死に追い込む犯罪的行為が、組長、トップスターらによって行なわれていたということです。稽古場で、そんな殺人的指導が日常的に繰り広げられる「伏魔殿」に、大切な娘さんを入学させたいと思う親御さんがいるでしょうか?今回の痛ましい事件を受けて、宝塚歌劇団が対応を誤れば、宝塚歌劇団は存在価値を失うことになります。膿を出し切ることです。膿を出すとは、退団者を含め事件の関係者を除名処分にするということです。つまり、宝塚歌劇団に在籍したという事実を抹消する、ということです。今まで記録したコンテンツも何もかも、永遠に開かずの間に封印する、ということです。それくらいの痛みを伴ったハードランディングから立て直さなければ、宝塚歌劇団の再構築は無理でしょう。でも、出来ないでしょう。宝塚歌劇団は、危うい崖っぷちで存亡の危機に瀕しているように、私には見えます。