合意はなされたけれども

パワハラ陰湿いじめによって命を落とした劇団員の遺族側と宝塚歌劇団は、歌劇団側が遺族側に全面屈服する形で合意に至ったとのことです。しかし、遺族側代理人が会見で主張した通り、宝塚歌劇は、長時間労働の低賃金でパワハラ・セクハラが日常的に蔓延している超ブラック環境下で、奴隷労働者が命を削って成立している「清く正しく美しく」の夢舞台なのです。犠牲となった劇団員は被災者と表現し、加害者は宝塚歌劇団であり阪急電鉄であり阪急阪神HDであるとし、加害者たる個人は存在しないという態度で押し通しました。モンダイの宙組の構成員、体制を刷新するという考えはないと宝塚歌劇団の理事長は申しました。宙組の現トップスターと組長はそのままに、大劇場の舞台に立つ、それもなるべく早く、そう遠くない時期に、年内にと申しておりました。それで統制が取れるというのでしょうか。今年晴れて劇団員となる110期生は、組配属ではなく組回りとなるようです。理事長が申しておりましたので間違いはないでしょう。誰が好き好んで現体制の宙組の配属を願うでしょうか。組配属が決定するまでには、モンダイのトップスターと組長は交代となるのでしょう。合意なれども宝塚の波高し、であります。