スタンディングオベーション

大和悠河さんの A/L
期待は無かったのです。むしろツマランのじゃろ、くらいにナメてかかったのです。冒頭から客イジリだのクダラン芸人の真似だの、散々な出だしであります。
しかし、話が進むにつれて舞台に吸い込まれました。
ルパンは架空の人物と割り切った上で、なんちゃってルパンを創造させる展開が、意外であり面白かったりするわけであります。
ストーリーが面白いから、細かい突っ込みどころはうたかたと消えるわけであります。
ストーリーがツマランと、パーツとかアイコンとかチマチマとした些末なことにイチイチネチネチと絡んだりしてグチグチとコボすのす。
しかし、マタぞろチクリチクリと悪態をつくわけであります。折角再会出来た親子なのに、父が父であると伝えなかったり、アニエスの気持ちを受け入れることなく別れる演出に不満が無いわけではありません。
野暮なことはこれくらいに。
このお芝居の満足度は、エンディングのスタンディングオベーションが物語っておりました。

スカステが余生の友