閉塞からの脱却

今回もプレシディオさんの無料動画で、「ミッション15」2014年の米国映画であります。登場人物は少人数で、しかもエレベーター内で缶詰になった3人の踠きが主な場面でありますから、低予算で制作されたのでしょう。それにしてはスリリングで、ノッケから惹きつけられました。コスパの良い作品と言えます。閉じられた空間で、人間が互いに疑心暗鬼になる設定は、萩尾望都先生の「11人いる!」や、つげ義春の「蟻地獄」を思い出してしまいました。両作品共昭和の漫画ですが、作品のクオリティは今の時代でも色褪せておりません。逆にタカラジェンヌの旬は短い、と言わざるを得ません。タカラジェンヌの若さと美の特権は、日々の移ろいと共に急激に色褪せていきます。今週の「タカラヅカ・カフェブレイク」は、風間柚乃さんの登場でありました。風間柚乃さんは、今がまさに旬であろうかと思います。この旬のうちにトップスターとして輝けないでは、どうなのよ?と劇団側に問い質したいところです。芹香斗亜さんや鳳月杏さんは、モロに述べれば賞味期限切れで、これまでの労苦は分からないでもないですが、宝塚のトップスターとしてのキラキラ感とオーラは霧散霧消し、残るは痛々しさのみであります。110年という伝統の重みを次世代に繋いでゆくのも、タカラジェンヌの務めでありましょう。といった意味からも早期に身を退いて頂きたいものです。