潮目は変わったのか

クイズ・ショウ」(1994年 米国)を視聴。1950年代の米国では、TVのクイズ番組がガチだと信じられていたようであります。八百長を暴こうと捜査官が奮闘したり、その結果公聴会に掛けられたりとか、たかがクイズ番組なのにそこまでするか、であります。主人公は誰なのか?疑惑のクイズ王か、クイズ番組の不正を追及する捜査官なのか、それがボヤけてしまい、映画の全体像がボケて見えてしまいました。捜査官がもっとネチネチと、陰湿にクイズ王を精神的に追い詰めていくという展開の方が面白かったのに、であります。逆に、スゴく面白いのは「カムカムエヴリバディ」であります。一週間分を録っておいて週末にまとめて視聴するというのが、私の流儀でありました。しかし、先週からの流れで続きがどうしても気になってしまい、第8週の一回目を見てしまいました。この第36話の肝は、これまで俯瞰する位置からヒロインを見てきた、きぬとロバートの邂逅であります。これは、ここで物語の潮目が大きく転換していくという、藤本有紀先生のサインであると思ったわけです。さて、どんなもんか。次回がますます楽しみになってまいりました。こうして藤本ユキティ先生の術中に、ドンドンハマっていくわけであります。